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2016/09/09

「ヨイ豊」

ヨイ豊

やっぱ江戸ッコのおハナシは粋でちょっと哀しい…weep。これ、よしながふみさんでマンガpenにしてもらったらすんごいハマる気がする~~~heart02。梶よう子さん著book。第154回直木賞候補作。


黒船来航から12年、江戸亀戸村で三代豊国の法要が営まれる。広重、国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた大看板が亡くなったいま、歌川を誰が率いるのか。娘婿ながら慎重派の清太郎と、粗野だが才能あふれる八十八。ひと回り歳が違う兄弟弟子の二人は、尊王攘夷の波が押し寄せる不穏な江戸で、一門を、浮世絵を守り抜こうとする。』(Amazonより)


長男タイプの清太郎と末っ子タイプの八十八の対比が面白くってimpacthappy02、このふたりのやり取りがまるでマンガsmile。清太郎さんはマジメspadeだけども、そこは江戸ッコなのでめちゃくちゃカッコイイのよね~~lovely。花形絵師の師匠、三代目豊国の門下で、意地悪な兄弟子の暴力thunderから弟弟子を守る姿にはキャーheart04って心の中で叫びながら読んでたしsmile。彼には歌川の画風への熱烈な愛heart01があったのだけど、哀しいかな、豊国の名を継げるような才能はなかったweep。そしてそこには、まるでガキ大将のようなオイシイキャラdelicious、天才絵師、八十八がいちゃうのよねーcatface嫉妬羨望憧憬


ふたりそれぞれがそれぞれの想いで「豊国」を残そうとするのだけど、いかんせん、清太郎の内面の葛藤bombがメインに描かれるばかりなので、ちょっとダイナミックな盛り上がりに欠けるのが残念sweat01。散々葛藤したあげく脳卒中で倒れ、右手が麻痺してしまったあとに真実の自分の心が見えてくる、というあたりもステレオタイプかdespair。でも、技術の粋を凝縮したような職人たちの誇りや、“儲け主義”で清太郎にも嫌味バリバリだった版元が最後の最後で見せた心意気なんかにはちょっとホロッとしちゃったweepspa


まぁ、ハナシとしてはよくあるパターンだけども、ちょうどわたくしが現在ヒタっている幕末から明治にかけての時代の浮世絵業界の風俗も伺えてかなりオモシロかったワ~up。浮世絵が時代と共に消え去っていったのとは対照的に、その題材のひとつだった歌舞伎が今も存続しているってゆーのは、なかなか考えさせられることだわねーthink


それにしても、横山大観の展覧会を観たあとでもあり、明治期の日本の絵画界は激動thunderだったのねー、ってのはなんとなく察しはつくけれども、エピローグで描かれていたように、当時それほどまでに洋画を崇拝しupwardright、浮世絵を見下すdownwardrightような風潮だったのかしら…wobbly?そして今、逆輸入の浮世絵賛美fuji。日本人ってヤツは、やっぱり…gawk

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