バッハ・コレギウム・ジャパン J.S.バッハ「ミサ曲 ロ短調」
すごいすごいすごいすごいぃ~~~~~
。宗教曲の合唱のソコヂカラ
ってヤツを、これでもかっ
ってくらい見せつけ(聴かせつけ?)られちゃいましたーーー
。
バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は、昨年初めて聴いて(ヘンデルの「メサイア」)、宗教合唱曲のスバラしさを初めて体験しましたが、今年は、我が敬愛するバッハ様
の純粋な宗教曲。もう何ヶ月も前からチケット
をゲットして、チョー楽しみ
にして、満を持して当夜臨んだのでございます
。
改めて、「ミサ曲 ロ短調」の楽曲の緻密で劇的な構成、激しく美しい旋律と和声の響き
、そしてBCJの、詩の内容を表現する力
に圧倒されました
。とにかく美しい~~
。4声のそれぞれが本当にひとつのまとまりとなって、そしてそのそれぞれが絶妙にブレンドされ、弱音ではふんわり
と、強音では“みしっ
”とまとまって、歌詞のその向こうの「祈りの世界」を感じさせてくれるのです
。わたくし、クリスチャンじゃないけど、終曲の「われらに 平安を 与えたまえ。」では、もー頭上どこまでも広がる、光りに満ちた空
が眼前に広がりました
。イメージはラファエロの「キリストの変容」。時代がちょっと違うけども
。
去年も感じたことなんだけど、BCJの歌声は、ひとつひとつ、どの音にも神経を行き届かせている、日本人特有の繊細な感性が独特のなめらかな質感を生み出してるのよねー
。この音楽を聴いてしまうと、ヨーロッパのアンサンブルの演奏がちょっと荒削りに聴こえちゃう
。
それと、もひとつわたくしの心をトリコにしたのが、チェロの山本徹さん(Webで調べちゃった~
)。その、余りにも情熱的な演奏姿
に完全にヤラレました
。見た目がわたくしの知り合いにちょっと似てて
、それもあってもー目
が離せない~~~
。すっごくステキでした~~
。
しかーし例によってわたくしの音楽没入を邪魔するおやぢ発生ッ
目を閉じて耳に神経を集中させていると、なにやらすこーし座席が揺れてる…?地震…
?っと思ったら、隣の席のおやぢがビンボーゆすり
をしてやがるぢゃないのッ
最後までこの微震が続いて、わたくしの内部では、「あぁ~~ウツクシ過ぎるぅ~~…
」っつーウットリ
と、「このおやぢ、しねッ
」っつー叫び
とがバロック的に葛藤
する、バッハ様にわたくしという人間の在り方を試されているような時間を過ごしたのでした
。…しっかし、なぜこんな崇高なスバラシい音楽
を耳にしながらビンボー揺すり
ができるのか。わたくしには全く理解できないワ…
。
というわけで、隣のビンボーおやぢに邪魔されつつ、バロック的葛藤に辛うじて勝ったわたくし
、もうちょっと没入したかった…
。来年はぜひ「マタイ受難曲」で来て欲しいなぁ~
。そして次こそ100%のめり込みたいワ~~~~
。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 札響名曲シリーズ 輝きと躍動のボレロ(2018.03.11)
- 木管五重奏団 ウィンドアンサンブル・ポロゴ 定期公演第十回(2018.03.05)
- レ・ポムポムのスペシャルナイト 夜の林檎たち(2018.02.26)
- 札幌交響楽団 第607回 定期演奏会(2018.02.26)
- オルガン ウィンター コンサート(2018.02.05)
コメント
ミサ曲ロ短調、お聴きになれて良かったですね。
私も一度ナマで聴きたいのですが、なかなか機会がありません。
チャンス到来を待っております。
コンサートでの困った人には私も経験があるので、
お気持ちよく分かります。
投稿: kimikagesou | 2016/11/19 22時12分
kimikagesouさま
ああ~、気持ちわかってくださってありがとうございます~~
。近頃、イイ年した大人の傍若無人ぶりがすごく気になってます
。「他人の振り見てわが振り直せ」ですね
。
数年前からバッハがとっても好き
になったんですが、そのタイミングでこうして素晴らしい公演をナマで聴ける機会があって、ホントに幸せだなぁ~
と思ってます。kimikagesouさんにも、早くその機会が訪れるといいですね

投稿: かまど姫 | 2016/11/19 23時29分