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2017年6月

2017/06/21

「猿の見る夢」

猿の見る夢

あらー桐野さん、作風変わったsmile?でも流石の筆力penですごーく面白かったーhappy01。桐野夏生さんの長編小説book



わたくしの中では、「OUT 」の印象(古ッsweat02)がめちゃ強いので、桐野さんって異様にハードボイルドspadeなイメージなんだけど、このカルーくてエンターテインメント性の高い書法が、作品のテーマとリンクして効果的なのよねーgood。つまり、30年前に「バブル」で踊りまくったカルーい人間の成れの果てっつーか、その価値観の究極を描くのに、この書法がピッタリだったってことなのねsmile



それにしても主人公、薄井さん、名前の通り笑えるくらいめっちゃ「薄ーい」人物smile。女kissmarkと金yenと常務(あわよくば社長crown)になることだけで頭がいっぱいfull。このあたりを描く桐野さんの筆penの楽しそうなことといったらsmilesign01ここまで突き抜けてると逆に愉快なのよねーsmile。バブルの典型を生きてる男で、価値観の基本は金yenと権力rock。意識的にも無意識にも全ての物事を調子よく「」との収支で換算している。だけどこんなバカ、実際にはいねぇよな~gawkなどと思ってたら、感想ブログpcなんかを見てると「身に詰まされる」とか「思い当たる」とか意外とあって、驚愕したcoldsweats02


定年を目前に、一応それなりに順調だった彼の生活に突如thunder、影shadowが差しちゃう。それが、長峰という「夢見予言者」のオバサンtyphoon。「既得権益者」(このレッテル貼りも薄井によるもの)である妻が連れ込んだ胡散臭い人物なんだけど、ここからふいにプチホラーの様相を呈してくるのも面白いのよねーsmile。このまま本物のホラーになっても面白かったかもhappy01。ま、ラストはある意味ホラーかshock



この長峰さんの「予言」に対する対価yenを払うことを惜しんだばかりに、彼は最終的にはそれまで「」のようなアサヂエ身のこなしで死守してきたものを全て失うことになっちゃうという、現代の寓話、…だったのかflair。今気づいたsmile。せっかく長峰さんが日光の三猿の逸話を教えてくれたのにねーrain。長峰さんの「予言」がなくてもいずれは破綻するだろうな~とは思うけど。



もし、薄井が長峰さんの信奉者になってたらどうかしら?長峰さんのアドバイスに従って、薄井がどんなセコい手を使ってサバイバルimpactするのか見てみたかったワー。きっと爆笑ものだったに違いなしhappy02。あるいは、最後の方で薄井は、長峰さんに一緒に組まないかとプロポーザルを受けるんだけど、ここでそれを受けてアウトローの道を突っ走ったらrun、これまで通りのハードボイルドになったかしらsmile



などと色々考えると、いろんなパロディも出来そうな、主人公・薄井とは真逆leftrightの「厚い」作品だったわねーsmile

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2017/06/11

札幌交響楽団 第600回 定期演奏会

Img523はぁーcoldsweats02、マエストロ・ポンマー、そー来たかー(ぢゃなくて、そー来られたかー(カナbleah?))happy02sign03定期公演600回を迎えた記念公演birthday、非常に格調高こうございましたcrownshine。昨日、お昼公演sun、聴きに行って参りましたshoe


わたくしの大好きheart04モーツァルト×マエストロ・ポンマーということで、「noteぴ・ん・くッのモーツァルトぉ~note」なんつってめちゃウカレつつhappy02heart02Kitaraに到着したわたくしに、マエストロは「これ、そこなコムスメribbon(ココロと知識量はコムスメ級smile)、モーツァルトはぴんくかも知れんが、それだけではないのじゃぞthink。」と語りかけて下さったかのようでしたsmile



オーケストラが小編成なのもあるけど、先日の演奏は、ヘンなケレン味がなく、「本当に純粋に良質」なものdiamondshineを感じさせてくれたようでしたconfident。じっと耳earを澄まして聴いていると、なんだか身体の内側から姿勢を正されるカンジcrown。マエストロのお人柄だけでなく、理知的な深い教養spadeをも感じさせる演奏だったように思いますconfident



わたくしが感じるマエストロの音楽の特徴でもあるけれど、弱奏ではふんわりカワイイモーツァルトcute、強奏では決して重たくはないけどカシッと美しい求心力を持つモーツァルトclub。それぞれのパートの役割を効果的に聴かせる驚異的なバランスの良さ。「古典派モーツァルト」は“このようである”って示してくれたのだと思いますbell


と、形而上ではそんなことを感じつつ、形而下ではoneあー、やっぱモーツァルトには高橋さんの美音shineだわね~~lovely two大森さんのボウイング、相変わらすカッチョいいーup threeなんだかここしばらくコントラバス軍団に覇気がないわね…weep(新首席の吉田さんは頑張ってるgoodけど、飯田さん流し過ぎぢゃないsmile?) fourヴィオラの鈴木さん、だいぶ「札響イケイケヴィオラ隊impactpunch」に馴染んできたワねcatface fiveあ、三瓶さんのスワブ、sign01ステキsign01 sixあら、マエストロ、カマーベルト緩んだのかしらcoldsweats02?だいじょぶwobbly?コンミス大平さんにヘルプ信号出してるsign02 わたくしが助けてあげたいッdashsign01sevenまぁ、マエストロったらずいぶん長々、大森さんに話かけてるわ。ナニ話てるのかしら?聞きたいッearpapersign01…などといろいろ忙しかったsweat01のでしたcoldsweats01


これがイタリア人指揮者だったりすると、「フェスターッsunbellsign03」ってカンジの演奏会になったのかも知れないけどsmile、「哲学の国spadeドイツご出身の、「クラシック音楽の本質diamondに立ち返るマエストロ・ポンマーと札響が作り上げた記念演奏会bell、心から支持させていただくものでございますfuji

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2017/06/08

「インドクリスタル」

インドクリスタル

さすが、わたくしお気に入りheart04篠田節子さんの長編小説book、クライマックスの怒涛度waveはそれほどないけどbleah、「重み」がパネェ~~bomb。541ページ2段組、へヴィな内容なのにスルスルと読める驚異のリーダビリティは相変わらず~bell


最先端技術を使った事業のために必要不可欠な水晶を求めてたどり着いたインドの奥地。そこは、現代日本人の想像を遥かに超える魑魅魍魎の世界だった…と。物語が劇的に動くのが、後半も後半、残り4分の1くらいで、それまでが主人公・藤岡のビジネス上の困難が繰り返し描かれ、それも半ば予想させるような展開なのでやや単調なカンジはするけど、それでも「読ませる」手腕は素晴らしいのですわshine



インドという国の、社会的、宗教的、政治的な複雑性を描いたものなんだけど、「平和ボケ」してるわたくしにはほとんど理解不能な世界だったweep。構想10年ってことだけど、そこに、俄に日本人の関心事ナンバーワンになったけどこれまた急速に風化してる放射性物質汚染の問題も絡めて、さすがの構成力なのよねーgood


インドという国の、安易な理解を拒む複雑性の象徴にも見えるヒロインribbon・ロサと、日本人らしい浅薄なヒューマニズムをどこまでも発揮してしまう藤岡とは、恐らく永遠に、そして真に理解し合うことはないだろうと思うと、ラストに流れる奇妙な楽観的空気にも拘らず、ってゆーか、それゆえに、と言うべきか、やはり深い虚しさばかりが残っちゃって。



何重にもハンデ
を背負った先住民の女性が特異な能力を持っていて、西洋的な高等教育pencilを受けたらどうなるか、というある意味ファンタジックなヒロイン像になってるロサ。ここで示される彼女の生き方は、作者の創作だしひとつのモデルに過ぎない。けれど、藤岡の申し出を取捨選択する彼女の姿勢は、一方的に西洋的価値観を一国に押し付けることの無意味さを物語ってもいる。恐らくロサのような出自と来歴を持つネイティブたちが合理的な知性と知識を持って、底辺から国を変えていくのが有り得べき形なんだろーなーと思うけども、現実にはどうなんでしょうね…typhoon


それにしても、インドという国の底知れぬキャパシティに、恐れすら抱いてしまうのは、決して大袈裟じゃないわよねthink

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2017/06/06

五大元素 日本の色彩

Img522いやー、日本の現代音楽も結構カッコイイですねーhappy01。昨晩、Kitara小ホールにて開催されたレ・ポムポムさんの3回目の演奏会notes、聴きに行って参りましたーshoe


などといったカンジで、またもやわたくしにとって「お初new」がたくさんあった演奏会でしたが、プログラム1曲目、近藤譲「TERRACINA」を聴いた時にゃ、一体全体どーなることかと思いましたヨ…sweat01。現代曲にはだいぶん慣れてきたとはいえ、わたくしにとっては「これはアカンヤツやーwobblysweat02sign01もう全くワケワカランwobblytyphoonsweat02。もーどう聞いても、初心者chickがチョー自信ナサゲbudに初回の合わせをオソルオソルsign04やってみたsweat01、の図にしか見えなかったbearing。ホントーにスミマセンdown。わたくし、演奏がどーの、鑑賞がどーの、とかいうレベルに達してなかった…weep。確かに途中で、「あ、これが揺らぎ…cloud?」的な瞬間はあったケド…sweat02。高度な現代音楽には全く歯が立たない未熟者でございましたよsad。あ、真貝さんのパーカスと近江さんのピアノだけはなんとか…wink


と、思い切りヘコんでdowndownたところに、八條美奈子先生のたけみっちゃんheart04。武満徹「エア」。ハ~~dash、やっぱたけみっちゃん、イイ~~heart04。そんなに知ってる訳ではないけど、たけみっちゃんの曲は、「」の精神がビシッthunderと通ってるカンジがするのよねーconfident潔い「」としたカンジdiamondshine。ステキ~~lovely。で八條先生はご登場から、なにやらその「」としたフンイキを身に纏って、「和の精神」を深々と再現してくれましたbell。シンプルなお衣装とメイクもそれに合致していて、わたくし的には演奏の前から「これやflairsign01」ってカンジでしたhappy01


ここで少しわたくしの精神も持ち直しup、3曲目。今井重幸「伊福部昭 讃 狂想的変容 「プロメテの火」初演の思い出に」。伊福部さんはわたくしも大好きなheart02作曲家さんですので、こちらも楽しめましたhappy01エスニックなテイストも入ったエネルギッシュthunderな曲に、どんな舞踏noteがコラボされているのか、ちょっと興味を引かれました。真貝さんのタンバリンとジャンベの早変わり(coldsweats01?)がスゴしcoldsweats02。ってゆーか、真貝さんの迫力impactにホエーcoldsweats02dash。神話の世界のスピリットがバビッthunderと伝わってきましたgood。ここで初登場のリーダー・山本聖子さんのお耳にキラッshineと光る紅いクリップ(?)カフ(?)に目eyeを奪われながら、メリハリの効いた情熱的な演奏にドキドキheart02させていただきましたーhappy01


休憩を挟んでまたもや超難問bearingtyphoon。三輪眞弘「逆シミュレーション音楽「またりさま」」。「逆シミュレーション」の説明karaokeを演奏前に山本さんがしてくださいましたが、この概念、なんとなーくぼやっcloudとイメージできた程度で、わたくしの脳ではイマイチ消化できぬままパフォーマンス開始。だもんで、そのスリリングなオモシロさを十分堪能する、というところまでは行けなかったweep。背中をズリリupdownっとやる法則だけはわかったケド…coldsweats01。一定のリズムからほんの少し遅れて勢い余ってdashバシッimpactと音が鳴った時は、「あ、必死に考えてらっしゃるッsign01」ってクスリcatface。あー、なんてわたくしいぢわるsmile。作曲家の想像上の設定、秀逸ですねgood。日本の田舎のお祭りeventにリアルにありそう。横溝正史の小説bookに出てきそうな。ライティングもフンイキありましたねーconfident


そして2曲目のタケミツ。武満徹「夢見る雨」。あああ~~heart01、これも良かった~~heart01。やっぱり、タケミツの和声の響きってハラのソコにぐぅぅぅーっと来るup(おなかが鳴ってるんぢゃないわよsmile)。こういうソロだと特に純粋なカタチで来るぅ~~upup。すっごいスキ~~heart03。とっても端正な演奏で、これって近江さんのご性格でしょうかwink


ラスト、芥川也寸志「弦楽のための三楽章(トリプティーク)」。いやー、カッコイイですねーgood。ショスタコさんとストラビさんのイイトコ取りもシビレますけど、第2楽章の、日本古来の童謡テイストが巧みに練りこまれた曲調も染みましたconfident。芥川さんはお名前しか知りませんでしたけど、ちょっとイイかもcatface。動画、検索してみよーぉっとsmile


そして、今回MCkaraokeを担当された橋本卓三さん、なにやらアンドレイ・タルコフスキーとかアンジェイ・ワイダのフィルムmovieで主演してソーなカンジの方でしたがhappy02、すっごく聞きやすくてナイスでしたーhappy01note


ただ運営上ひとつ残念despairだったのは、休憩中ステージ転換の際、楽器を運び入れるために下手のドアがかなり長い間全開になってて、楽屋で近江さんがさらう「夢見る雨」がまる聴こえになってたこと。ちょっと興醒めでしたsad



なんてこともありつつ、北海道初演の演奏もあったり、かなりチャレンジングthunderアグレッシヴimpactな公演、全くわかんなかったものcrying、よくわかんなかったものweepも含めて、興味深い公演でしたconfident

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2017/06/04

「謎と暗号で読み解く ダンテ『神曲』」

謎と暗号で読み解く ダンテ『神曲』 (角川oneテーマ21)

はぁぁ~~、またもや目からウロコパラパラ~~diamondwobbly。やっぱ、たまにこーゆー本も読まなきゃ、アタマ悪くなる一方だワ~coldsweats01。イタリア文学者、東京大学大学院総合文化研究科准教授、村松真理子氏著book


まず、「詩」というものがニガテなわたくしにはハッcoldsweats02sign01とする事実。この「神曲」という作品自体が、「三位一体」の構造を成しているということ。全部で100篇の詩(カント)が、3パート(=カンティカ、つまり、「地獄」「煉獄」「天国」)で構成されており、100篇の詩は1(イントロ)+33編の『地獄篇』+33編の『煉獄篇』+33編の『天国篇』で成り立っている、この数字の組み合わせは「死後の世界」の構造を現しており、中世人にとっては意味深いものなのだそう。すなわち「唯一なる神への信仰と『救済』への道&「100」=丸い数=完全」、ということなのだと。うーtyphoon。奥深すぎるwobbly。そしてそれぞれのカンティカにおいて、3行ごとのまとまりが三段論法のように主人公の旅のステップを物語り、1行目と3行目で脚韻を踏んでいる。この「三行詩」の形式はキリストが死の3日後に甦る、ということと対応している。さらに1行は11音節から成り、11(音節)×3(行)=33音節で、ここでも「三位一体」が表現されている。『3行のひとまとまりが三つ重なった冒頭9行で、作品の発端と作者の意図が語られる。このまとまりが、それぞれの行の11音節と1行ごとの脚韻がつくるリズムを保ちながらずっと最後まで連ねられていく。』ことが『中世ゴシックの大伽藍に喩えられる壮大なことばによる構築物』と言われる由縁なのだとcoldsweats02。スゴすぎ~~~~~coldsweats02coldsweats02coldsweats02


この、ダンテが編み出した心地よいリズムnoteを作る技巧や形式が、700年以上に亘ってうたい継がれるための「記憶」を助け、長いテキストmemoを書き写すときの間違いや改変を起こしにくいようにする要因なのだと。なるほど~~shineconfident。この「神曲」って、イタリア語を話す人々にとってはその90%が理解可能な語彙で成り立ってるらしく、それが直接心に響くheart02のだそう。それを考えると、日本の古典は読めないもんね~~bearing


で、ダンテはなぜこの作品を書いたのかという理由がまたフルってるのよねcatface宗教的世界観・倫理観が非常に重要な意味を持っていた中世文化において、彼は、聖書的な重層的で隠された真実を明らかにしていくべき意味の構造を、「私」を主人公とする物語が語られる「神曲」という、聖書でも聖人伝でもない世俗作品として再現しようとしたのだと。密教でいうところの仏像みたいなもんかしらcoldsweats01。難しい教義を誰でもわかるようにするものcute。ダンテは確かに、当時教養人の間で使われていたラテン語ではなく、世俗の言葉でこれを書き、それが現在のイタリア語の基となっていて、イタリアでは現在でも義務教育の間、中学でも高校でも大学の文学部でも必須科目となって、さんざん勉強させられるらしいpencil。ここで面白いのは、このダンテが記述した言葉が現在も通用する理由なのよね。ダンテの少し後の時代のペトラルカがダンテを称揚しup、ダンテが記述した言葉をオーソライズしたとこがベースにあって、『政治的に半島を統一する「宮廷」の不在が書物や文芸のことばである「書きことば」という共通語の重要性を高めてしまった。』『イタリア半島が政治的に分断されていた歴史的事情のために、比較的大きな変化を被ることなく、イタリア半島とイタリア語は近代を迎えてしまったのだ。』ということらしい。いや~ほんと~に面白いconfident。政治と文化、密着しておりますleftright


その「聖書的な重層的で隠された真実を明らかにしていくべき意味の構造」とは何か(う~、わかりにくい~~sweat01、というのがこの本のテーマなんだけど、これまた難しいdanger。①字義的なもの=“物語”の虚構のことば。まぁ、物語上のもの、そのものってことかな?②アレゴリー=宗教的・倫理的な「隠されたもの」③倫理的なもの=②のうえに倫理的価値を読み取る④アナゴジー=神秘的解釈、ということになるらしいんだけど、微妙過ぎて高度過ぎるしsad。なので、今も世界中で探求中searchであり、筆者もはっきりとは書いてはいないのよbearing。自分で考えなさいねーwink、ってことらしくwobbly。でもそんな13世紀のイタリア人の書く宗教観なんか、理解できるわけないっつーのpoutdash、ってことで、ここからは、いくつか具体的なエピソードを引き合いに出しながら解説を加えてくれてますpencil


まず地獄の門をくぐって最初のところは割と軽めの罪の人たちが集合してます。どんな人たちかっつーと、『生前自分の立場を決断できなかった死者たちの魂だ。彼らは地獄にも煉獄にも迎え入れられることなくそこにとどめおかれている。』彼らをダンテは『かつて真に生きたこともない禍いなる者ども』などと呼んでいるcoldsweats01。なんでこんなヒドい言い方すんのー?coldsweats02って思ったら、どうやら政争bombに巻き込まれてフィレンツェ追放endにまでなったりしたダンテの私怨typhoonから来てるらしくて、こんなところを知ると、ダンテちゃんも(いきなりちゃん付けbleahカワイイヤツやんけcatface。次のエピソードは「ウリッセ」。またの名を「オデュッセウス」という。知性を用いて人々を欺き(例のトロイの木馬ですナhorse)トロイアを滅した「罪」で地獄に落とされてます。『このウリッセの物語の問いは、人間は自らの知性に頼って好奇心とさらなる知の獲得への欲求にひたすらしたがうことが許されているのか、ということだ。つまり神への祈りや赦し、恵みに頼らないでいいのかが問題なのだ。』このあたり、極めて中世的宗教観が現れており、現代日本人のわたくしは「え?別にいーんぢゃないdespair?」とか思っちゃうけど。英雄であり、地獄の罪人であるという二重性は、二つに引き裂かれたダンテ自身のあり方を反映した分身なのではないかと筆者は書いてます。「地獄篇」からもう1エピソード、「ウゴリーノ伯」の物語。時代によって読まれ方が変わるという例。政治的な争いにより4人の息子共々牢獄に入れられたウゴリーノ伯。余りの飢えに苛まれ、息子たちが父に「わたしを食べてください」と言う。しかしそれを拒んでいるうちに息子たちは次々に死んでしまう。そして最後の一行がこれ。『その後、飢えが苦悩を越えた。』これをどう解釈するか。当然、父ウゴリーノ伯も死んでしまった、という解釈が普通だろうけど、カニバリズムを想起させる一行でもあるのよねshock。『これは、いずれにしても劇的な場面だ。ドラマチック。19世紀は演劇が「指導芸術」だった時代であり、ドラマチック、演劇的であることに非常に価値があった。(ドラクロワの作品とバイロンの作品、「神曲」の読みが)同じ時代の感性を通して並んでいる。


そして、天国に昇るために試練を与えられている「煉獄」を通っていよいよ「天国」へupwardright。「天国」ではヴェルギリウスからベアトリーチェへと引き継がれる、彼らとの「対話」によってダンテは未知の知識や情報を得ていくんだけど、その内容が「神学」や「科学」だってところが、ほぉぉぉ~~dashってカンジなのよねcatface。「月天」でベアトリーチェから「科学」と「神学」。「水星天」でローマ皇帝ユスティアヌスから「キリストの神性」「ローマ法の成文化」、ベアトリーチェから「キリストの磔刑と贖罪の意味と復活の真実」「魂の永遠性」、「金星天」でトルバドゥール詩人から「地上での愛欲が浄められた末に宇宙を動かす根源の「愛」にいかに純化されるか」、「太陽天」では聖トマスの魂から「聖フランチェスコの愛と清貧について」聖ボナベントゥーラから「聖ドメニコの生涯」聖トマスから「三位一体の奥義」を教わるという内容。スゲーーーーーcoldsweats02coldsweats02coldsweats02。『ダンテは昇りながら、上昇につれて美しさと輝きをますベアトリーチェと聖なる魂たち、いわば最高の教授陣によって、当時の知識としての「科学」と「神学」についての抗議を受けつづける。そこは光とともに、美しい音楽があふれる世界だ。』その後もいろんな「天」ステージで知識を授けられ、最後の「原動天」で世界の動きの源「天地創造」「天使たちの資質」「神の不可分性」などをベアトリーチェと「対話」でゲットするpencil。でもその中でも「土星天」で聖ベネディクトゥスから修道院の腐敗への批判と刷新の予言を聞くってあたりが当時の世相、特に教会への批判がなされていて、ダンテちゃんらしさを忘れてないわね、ってカンジcatface。天国篇のクライマックスはダンテの救済。『それは知の完成、すなわち神の姿を見ることだ。』もうこのあたりは神々しすぎてshineshineワケわからんtyphoon


まとめとしては『人間的なベアトリーチェの愛が壮大な世界観・死生観の様々なテーマを融合して「神曲」を支えている。ダンテはこの生涯の傑作において中世文化を、人々の語る新しいことば俗語による三行詩という画期的な形式の中で集大成し、百科全書的な知を有機的に、人間的に統合することに成功した』ということでしたdiamond。はー、やっぱり、スゴいimpactとしか言い様がないーsweat01。それも散文ならともかく、韻文でやり切るって、なんなのもーッimpactpoutsign01ってカンジよねーcoldsweats01


でも、これでほんの少し、ヨーロッパ文化spadeのベースを知ることができたんで、今後の絵画artや文学鑑賞bookにちょっとだけ役立つかも知れないワ~~up。って、原書(の翻訳モノ)に当たろうとしないところが、わたくし=ヘタレの面目躍如happy02。テヘヘbleah

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2017/06/01

旅とものがたり「磯貝吉紀ドールハウス展」

Img521いやー、ミニチュア大好きのわたくしにとって、驚異的に面白かったーhappy02sign01けど最後は疲れ過ぎてshock、何がなんだかわかんなくなっちゃった…coldsweats01


横浜に行くことになった時にいろいろ調べていて、おおッthundersign01これはッimpactsign01って狂喜乱舞thunderしたのがこの企画展。まるでわたくしの訪問を待っていたかのようではないですかッhappy02sign03って、言いながら、この日本有数のコレクターだという磯貝さんのことは全然知らなかったわたくしsweat02、この「横浜人形の家」が撮影フリーfreeだっつーことも知らなくて(何も知らないわたくし、露呈…sweat02)、またまた狂喜ッimpacthappy02sign03


人形自体のことはわたくし、全然わからないのでcoldsweats01、ほとんどの常設展の展示物は「ネコcatに小判dollar」だったけど、なかにドールハウスhouseがいくつかあって、それを見ててもやーっぱり日本製のものがイッチバン繊細で、素晴らしいッshinesign01ドールハウスの発祥は、16世紀のドイツとオランダ(すっごい納得confident)なんだけど、展示されてたドイツ製のアンティークドールハウスは、結構おおざっぱcancer。サイズも結構デカめleo。でもここの常設のドールハウス作品、かなりナイスですgood。特にわたくし的には、「音楽家の家」が気に入りましたsun。ちゃんとフルートのミニチュアがあってsmile

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で、特別展event。必ずしも「実際の家」をミニチュア化したものではないけれど、その国、その時代の暮らしぶりというか、風俗が分かるのがいいですねhappy01。特に興味を引かれたのは「チューダー・ハウス」。太い梁の素朴な家。がっしりとした質実剛健な暮らしぶりが想像できますねぇconfident。それと中世ドイツの公衆浴場spa。歴史小説なんかでその時代のものを読むときの参考になるなーなんて思いながら見てましたeyeglass。あと、デザイナーのマッキントッシュの部屋を作ってみたらこーなるflairのシリーズも素晴らしいshinesign01まぁ、こんなスッキリthunderした家では、おシリがムズムズsign04してわたくしは生活出来ないけどcoldsweats01

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ドールハウスも日本製のものが繊細で一番素晴らしいと書いたけど、やはり、ヨーロッパの人たちもそう思ったようで、自分所有の家具を12分の1に縮小したミニチュア家具を横浜の職人たちに作らせてたようです。さもありなんconfident

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