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2017/06/21

「猿の見る夢」

猿の見る夢

あらー桐野さん、作風変わったsmile?でも流石の筆力penですごーく面白かったーhappy01。桐野夏生さんの長編小説book



わたくしの中では、「OUT 」の印象(古ッsweat02)がめちゃ強いので、桐野さんって異様にハードボイルドspadeなイメージなんだけど、このカルーくてエンターテインメント性の高い書法が、作品のテーマとリンクして効果的なのよねーgood。つまり、30年前に「バブル」で踊りまくったカルーい人間の成れの果てっつーか、その価値観の究極を描くのに、この書法がピッタリだったってことなのねsmile



それにしても主人公、薄井さん、名前の通り笑えるくらいめっちゃ「薄ーい」人物smile。女kissmarkと金yenと常務(あわよくば社長crown)になることだけで頭がいっぱいfull。このあたりを描く桐野さんの筆penの楽しそうなことといったらsmilesign01ここまで突き抜けてると逆に愉快なのよねーsmile。バブルの典型を生きてる男で、価値観の基本は金yenと権力rock。意識的にも無意識にも全ての物事を調子よく「」との収支で換算している。だけどこんなバカ、実際にはいねぇよな~gawkなどと思ってたら、感想ブログpcなんかを見てると「身に詰まされる」とか「思い当たる」とか意外とあって、驚愕したcoldsweats02


定年を目前に、一応それなりに順調だった彼の生活に突如thunder、影shadowが差しちゃう。それが、長峰という「夢見予言者」のオバサンtyphoon。「既得権益者」(このレッテル貼りも薄井によるもの)である妻が連れ込んだ胡散臭い人物なんだけど、ここからふいにプチホラーの様相を呈してくるのも面白いのよねーsmile。このまま本物のホラーになっても面白かったかもhappy01。ま、ラストはある意味ホラーかshock



この長峰さんの「予言」に対する対価yenを払うことを惜しんだばかりに、彼は最終的にはそれまで「」のようなアサヂエ身のこなしで死守してきたものを全て失うことになっちゃうという、現代の寓話、…だったのかflair。今気づいたsmile。せっかく長峰さんが日光の三猿の逸話を教えてくれたのにねーrain。長峰さんの「予言」がなくてもいずれは破綻するだろうな~とは思うけど。



もし、薄井が長峰さんの信奉者になってたらどうかしら?長峰さんのアドバイスに従って、薄井がどんなセコい手を使ってサバイバルimpactするのか見てみたかったワー。きっと爆笑ものだったに違いなしhappy02。あるいは、最後の方で薄井は、長峰さんに一緒に組まないかとプロポーザルを受けるんだけど、ここでそれを受けてアウトローの道を突っ走ったらrun、これまで通りのハードボイルドになったかしらsmile



などと色々考えると、いろんなパロディも出来そうな、主人公・薄井とは真逆leftrightの「厚い」作品だったわねーsmile

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